こんにちは!「ひろ」(@hiroislandhiro)です。
富士フイルムの「フジノンレンズ」は、フィルムカメラの時代から優れた描写性能で知られています。そして、2012年にミラーレスカメラであるXシリーズとともに誕生したXマウントレンズも、「フジノン」の名を冠した高性能の交換レンズです。
Xマウントレンズは6年という短期間にもかかわらず、着実にラインナップを拡充し、多くの写真愛好家を魅了しつづけています。
FUJIFILMのレンズ選び
一方で、ラインナップが充実して来れば来るほど、ユーザーを悩ませるのが「結局どのレンズを買うのが自分にとっての正解なのだろうか?」という問題ですね。
特に、同じ焦点距離でありながら違うタイプが併売されているレンズの場合、どちらを選んだほうが良いのか、夜も寝られないほど悩むことになります。(笑)
焦点距離35mmの単焦点レンズ
今回のテーマは焦点距離35mmの2本のレンズ。「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」と「フジノンレンズ XF35mmF2 R WR」。焦点距離が35mm(フルサイズ換算で53mm相当)であるレンズと言うのは、Xマウントレンズにとって標準画角のレンズとなる重要な単焦点レンズです。
両者の大きな違いはまず開放F値ですね。次に大きさと重さ。もちろん、明るいXF35mmF1.4 Rが一回り大きく重くなるのは当然ですが、どちらも小型軽量なレンズなので、十分に許容範囲内です。ただし、XF35mm F2 Rは防塵・防滴仕様ですが、残念ながらF1.4は違います。
XF35mmF1.4 R
いわゆる標準レンズですが、被写体が子供や女性の場合には距離感がピッタリなので愛用しています。私はシンプルに機材を組みたいと思っていたので、XF23mmF2 R WRとXF50mmF2 R WRの「WR」レンズと3本でセットを組んでいます。
XF35mmF2 R WRと比べると、AF時の少し大きな音もAFスピードの差も心配していましたが、X-T3に付けて使ってみるとそれほど気にならないし、映りが良いので気に入っています。
全群繰り出しにこだわって画質を大切にしているというところもお気に入りの理由です。動作の速さや描写のキレやコンパクトさは、新しいレンズであるXF23mmF2 R WRとXF50mmF2 R WRでカバーしています。
また、XF35mmF1.4 Rを愛用する理由のひとつに、ほどよく発生するフレアとハレーションがあります。特に、いい条件で太陽光が画面内に入ったときに出るフレアは特徴的で、誰が撮影しても全体を柔らかく雰囲気のある写真を撮れそうな気にさせてくれるレンズです。
ポートレートや風景写真をメインに撮影するという人に、是非お勧めしたいレンズです。Xシリーズの市場導入と同じタイミングに導入されたレンズですので、AFスピードや作動音の大きさなど少し設計が古い感じは否めません。
しかし、X-T3以降の最新カメラでの使用では、本体側の画像処理プロセッサーの高速化などの効果もあるのか、一般的な撮影においては何の不自由も感じません。
2019年6月追記
実写レビュー記事も投稿しました。ご参考になれば幸いです。
2019年8月追記
富士フイルムの単焦点レンズに関する記事を投稿しました。よろしければこちらもご覧ください。