こんにちは!「ひろ」(@hiroislandhiro)です。
初めて一眼レフカメラを買ったのは、子供さんが生まれたのがきっかけという方も多いのではないでしょうか?
私もそうでした。コンパクトカメラしか使ったことのない私がよくわからないまま、当時ニコンの(フイルム)一眼レフカメラとレンズ1本を購入して、説明書を読みながら、ああでもないこうでもないと撮影したことを思い出します。当時は現像してプリントが出来上がるまで、うまく撮れているかどうかわからないので、出来上がるまでの時間も楽しみの一つでした。
そのときに使っていた初めてのレンズが、50mm F1.4のいわゆる「単焦点レンズ」とよばれるものでした。その小型レンズで撮れる画像に非常に感動し、デジタルになっても単焦点レンズを主体に撮影しています。
現在は富士フイルムの一眼ミラーレスカメラ「X-T3」を使用していますが、シーンに応じて3本の単焦点レンズを使い分けて撮影しています。
今回は、普段、私が使用している単焦点レンズの魅力やその使い分け方について書きます。
富士フイルムのおすすめ単焦点レンズ
はじめに、私が現在使用している富士フイルムのおすすめ単焦点レンズをご紹介します。
- XF23mm F2 R WR
- XF35mm F1.4 R
- XF50mm F2 R WR
基本的にこれらのレンズで、スナップから旅行、ポートレート、室内撮影を行っています。
カメラ初心者には「単焦点レンズ」をおすすめ
単焦点レンズは、誰でも簡単に「背景をボカした雰囲気のある写真が撮れるレンズ」です。例えば以下のような感じの写真を比較的簡単に撮ることができます。画質は同じ価格帯クラスのズームレンズより、はるかにすばらしいです。
そのほかにも以下のようなメリットがあります。
・価格面でも比較的安価なものが多く買いやすい。
・明るいレンズが多いので、撮影時間帯や場所に制限されにくく使用頻度が高まる。
・小型で軽量のレンズが多いので持ち運びが楽である。
一方で単焦点レンズのデメリットもあります。
・ズームレンズのように焦点距離を変えることができないので決まった画角でしか撮れない。
・複数のレンズを何本か所有し、焦点距離が異なるレンズを付け替えて撮影する必要がある。
・レンズを交換するのに手間がかかる
ズームレンズ付きのカメラを購入された方も多くいらっしゃると思います。ズームキットレンズから始めた方も、単焦点レンズを1本追加して、その良さを、是非、実感していただきたいと思います。
富士フイルムのおすすめ単焦点レンズの使い分け
つぎに単焦点レンズをどのように使い分けているのかご紹介します。
単焦点レンズはデメリットもありますが、それと引き換えに、シーンごとにレンズの特長を活かしたとても魅力のある写真を撮ることができます。
単焦点広角レンズ XF23mm F2 R WR
スナップ撮影に最適です。ちょっとした撮影や旅行など、広すぎず狭すぎず万能の焦点距離です。あまりあれこれ考えずに、メモのようにパシャパシャと撮るのが楽しい単焦点レンズです。
フルサイズ換算で約35mm相当になり、「写ルンです」などインスタントカメラなどと、ほぼ同じ画角です。背景を含めた目の前の空間を1枚に収めたいときに使用しています。少し広めの安心できる画角なので、作品というより記録や情報として撮るのに適しているかもしれません。
防水防塵仕様なので、雨の日のスナップでも大活躍です。しかもAFが速いのでサクサクと気持ち良くシャッターを切ることができます。あっという間にピントが合うので重宝します。
「XF23mm F2 R WR」について、よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
単焦点標準レンズ XF35mm F1.4 R
主役を引き立たせる場合に、最も使用頻度の高い「XF35mmF1.4 R」の単焦点レンズです。フルサイズ換算で約50mm相当の「標準レンズ」といわれる焦点距離になります。フイルム時代から慣れ親しんできた画角です。
肉眼でいえば、主役に注目し見つめる感じに近いと思います。撮りたい主役をグッと引き立たせて撮影するのに適したレンズです。主にストリートスナップや、ポートレートを撮るときに使っています。最近は基本的にこのレンズを付けっ放しにしていることが多いです。
たったひとつの欠点は、発売されて少し時間が経っていることもあり、最近のレンズに比べてオートフォーカスが遅いことです。私はX-T3で使用しているのでそれほど遅いとは感じませんが、それ以前に発売されたカメラで使用する場合は、シャッタータイミングを逃す場面もあるかもしれません。動きの少ないものをじっくり撮影するときには使用頻度の高いお気に入りのレンズです。
「XF35mm F1.4 R」について、よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
単焦点中望遠レンズ XF50mm F2 R WR
遠くのものを引き寄せる少し画角の狭い焦点距離50mmの単焦点レンズです。フルサイズ換算で約75mm相当の「中望遠レンズ」といわれるレンズになります。主に少し離れた遠くからしか撮れないイベントでの撮影やポートレートで利用しています。
初めて使うと想像していた以上に画角が狭いうえに、焦点距離も遠く感じると思いますので、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。しかし、少し離れたところからカメラを意識していない自然な表情の子供さんなどを撮影するには最適なレンズだと思います。
広角レンズや標準レンズと比較すると少し圧縮効果も出てくるので、背景をぼかして遠くの被写体もしっかり際立たせてくれるこのレンズは私にとっては必須のレンズです。
近い焦点距離のレンズに「神レンズ」と言われている「XF56mm F1.2」もありますが、このレンズの防塵防滴仕様、軽量小型、価格もXF56mm F1.2の半額、そのうえ画像も素晴らしいという4拍子揃った魅力に惹かれて買い替えました。
「XF50mm F2 R WR」について、よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
単焦点のススメ
ズームレンズは1本でいろいろな場面での撮影をカバーできるし、便利さでいうとズームレンズの方が圧倒的に便利なのに、なぜ単焦点をメインに使うのか?
軽量、明るい、安価、写りがきれい。これらもメインで使う理由のひとつですが、いちばんの理由はやはり自分自身が被写体に近づいたり、距離をとったりして「自分の足で撮る」感覚が良いのかもしれません。
ズームレンズも持っていますが、今の段階ではこれからもしばらくは、単焦点レンズをメインに使っていくのだろうなと思っています。
ひょっとしたら、レンズ交換の手間を解消するため、いつかわかりませんが、ズームレンズを下取りに出して、ボディを追加しているかもしれません。
レンズ購入をご検討されている方のお役に立てば幸いです。お読みいただきありがとうございます。